こんばんは♪
今日紹介する本は、ジョン・ダニングの「死の蔵書」である。
十セントの古本の山から、数百ドルの値打ちの本を探し出す__そんな腕利きの”古本掘り出し屋”ボビーが、何者かに殺された。
捜査に当たったのは刑事クリフ。彼は古本収集が趣味で、殺されたボビーとも顔見知りだった。彼はさっそく証拠を求めてボビーの部屋に行くと、莫大な”屑本”のなからから、びっくりするほど高価な蔵書があることがわかる。
犯人はだれなのか?クリフは、その刑事らしからぬ行動力で、真相を突き止める。
この本は、「稀覯(きこう)本取引」をテーマとした、圧倒的な面白さの、古書?ミステリーです。
いやいや面白いです。さすがネロ・ウルフ賞受賞作(笑)…って、この本、実は1996年発売のベストミステリの1冊なのです。なんせ「このミステリーがすごい97年版海外部門第1位」「週刊文春傑作ミステリー・ベスト10、1996年(発売作品)海外部門ベスト1位」ですから^-^
ミステリーもアクション描写も、もちろんすばらしいのですが、一番おもしろいのは、古本についてのウンチク(笑)です。なるほど裏表紙に「すべての本好きに捧げる」って書いてあるのは、ダテじゃありません(笑)
古本ってね、実は、普通だったら定価の半分くらいじゃないですか?でも、そうなんですけど、モノによっては、定価の10倍(もしくは100倍から1000倍!)くらいする商品になったりするんですよ。
それはなぜかというと、初版本であったり、特別なサインが書いてあったりすることなんです、もちろん、状態はバッチリなら尚良しです。
「フォークナーが○○○ドル」とか「ポーの小冊子の詩集が○○万ドル」とか、もう、そんな話を読んでいくと、ほんと、血が騒ぎます(笑)もう、本好きにはたまりませんね(笑)
でも、そんなことを言ってる私ですが、実は私の買う本って、古本屋さんで買う本は、どちらかというと「屑本」が多いんですよねえ。ここでいう「屑本」とは、初版でもない状態が悪い本のことです。作品自体は、名作なんですけど(^-^;
だって私、古本屋さんに寄って、105円コーナーに、同じ本で「初版本」と、「改訂された比較的新しい版の本」があったら、まちがいなく「新しい版」の本のほうを選びますからね。
これはなぜかというと、「新しい版」のほうが、大体にして字が大きくて、翻訳が新しいからです。
私、字がちいさいとダメなんです。なんで、岩波書店なんかは、ほぼ全滅です。それにね、「改訂版を買う」ってのは、本って、やっぱり読まなきゃ、なんの意味もないじゃないですか?だったら、改訂された最新の翻訳作品を読んだほうが、絶対いいわけですよ。
…でも、
でもね、この「死の蔵書」を読んだ後で、やっぱりモノによっては初版本を買っておけばよかったなあ~、って、正直思いました(笑)
私は、たぶん本を何千冊(多くは文庫本)か持ってると思うけど、持ってる本で、一番価値のある本って、なんだろう?サイン本は、三崎亜紀の「失われた町」と、村山由佳&志田美郷のダブルサインが入った、村山由佳の「夢のあとさき ―おいしいコーヒーの入れ方10」、あと数点(サイン本とかって、すぐに人にあげちゃうんですよね~。相手が喜ぶんだったら、別にいいかぁ、って感じで(笑))。
他には、芥川賞全集くらいかな(ほとんど初版。でも帯無しのものもあるし、7巻は表紙が痛んでいる)。
うーん、考えてみたけど、とても、死んだ時に財産にはなりそうにありません。
まあ、そんなお金の話は置いといて(笑)、そんなことを抜きにしても、この作品は掛け値なしに面白いです。
ぜひ、ご一読くださいませ^-^
ではでは。
今日が誕生日のあなた。
ハッピーバースデー!
まあ、ちなみに私が買ったこの「死の蔵書」は、ブックオフの105円コーナーの商品で第44刷のプレミア価値ゼロの本ですけどね(笑)
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