カテゴリー「小説」の40件の記事

2008年7月 1日 (火)

「夢のあとさき」村山由佳

Book おいしいコーヒーのいれ方 (10) 夢のあとさき (集英社文庫)

著者:村山 由佳
販売元:集英社
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こんばんは♪

昨日、この本を買いました♪

村山由佳の「おいしいコーヒーのいれ方 Ⅹ 夢のあとさき」の文庫本です。

先月の26日に発売された、ぴっかぴかの新刊です、…文庫ですが(笑)

そう、この本は実は私、すでに新書版で持っているのです(笑) が、文庫版で書き下ろしの「あとがき」が入るので、そのためだけに買っちゃった次第なのです^-^;7ページのあとがきの為に500円も払うなんて、なんてバカなのでしょう(笑)

でもいいんだっ(笑)

それに、この7ページの「あとがき」は、近況の報告(村山由佳ファンが、キーワード検索で私のブログにやってきた『気になる』内容が、ちょこっと書いてありますよ(笑))と、デビュー作「天使の卵」の裏話が書いてあって、なかなか濃い内容でした(笑)

…と、いうわけで、この「あとがき」が気になる人(笑)は、新書版を持っていても、ぜひ、この文庫版を買ってください。文庫本を揃えている人も、ぜひ、どうぞ!

 

ではでは。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー!

くれぐれも、立ち読みで済ませないように(爆)

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2008年2月24日 (日)

芥川賞「乳と卵」評

文藝春秋 2008年 03月号 [雑誌] Book 文藝春秋 2008年 03月号 [雑誌]

販売元:文藝春秋
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こんばんは♪

文藝春秋の今月号に全文掲載された芥川賞の「乳と卵」を読みましたので、ちょっと書きます。

大阪から上京してくる姉と姪っ子と、そして私の二泊三日の生活を書いたこの作品、豊胸手術にる関西弁を交えた文章は、過不足なく、なかなか優れた作品だと思います。

ちゅうか、作中で、豊胸手術と化粧についての論戦は、めちゃめちゃ面白かった(笑)
いるよね、そういう奴。豊胸くらいでいちいち難しいこと考えてんじゃないよっ!って(笑)主人公じゃないけど、あほらしすぎてあほらしやの鐘が鳴るっちゅうねん、ねえ?(笑)

終わり方も、なかなか良かった。

てなわけで、豊胸手術(笑)と「ブンガク」に興味のある方、または芥川賞作品は必ず読んでいる、という方は、ぜひどうぞ。
ほんの少しだけど、有意義な時間を過ごせると思いますよ(^-^)

ではでは。
今日が誕生日のあなた。
Happy Birthday!!
ちなみに書籍も先日発売されましたよhappy02

乳と卵 Book 乳と卵

著者:川上 未映子
販売元:文藝春秋
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2008年1月18日 (金)

「海の鳥・空の魚」鷺沢萠

海の鳥・空の魚 海の鳥・空の魚
販売元:セブンアンドワイ
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こんばんは^-^

今日紹介する本は、鷺沢萠の「海の鳥・空の魚」である。

どんな人にも光を放つ一瞬がある。そんな人生の輝く一場面を、鮮やかな筆致で綴った、ショートショート・ストーリー集である。

で、どの作品も、非常に良かったのだが、私は、一番最初の「グレイの層」と「金曜日のトマトスープ」が印象に残った。

「グレイの層」は、結婚を迷っている女性が、恋人の部屋を訪ねる電車のなかで、外の景色を眺めている時に、恋人から外の景色を見るように言われ、新興住宅地のなかに、ぽっかり『池』を見つけ、不思議な気持ちになり、恋人のプロポーズを受ける、という話である。

で、「金曜日のトマトスープ」は、独り暮らしの主人公が、ひさびさに仕事が早く終わったので、帰りに、スーパーに寄って食材を選んでいると、学生時代の後輩の女の子に声を掛けられて、後輩の『ご馳走してくれるって言って、そのまま卒業しちゃったじゃない』という言葉を受けて、家に招待し、ご馳走をするはずが手料理をご馳走され(笑)、最後に後輩の女の子が主人公の家を出る時に、『あたしン家ね、ここから五分。呼べば毎日でも来てあげますよ。だってあたし、先輩好きだったんだもん』と、いわゆる告白をして、出て行ってしまう、という話である^-^

どちらも、他愛ないストーリーだが、なんだか、グッと来た。

ほんとうに、いい話だ。こんな話は、書けそうで、なかなか書けない、と、思う。こんな話を書く鷺沢萠は、やっぱり、すごい。

 

ところで、もうひとつ、紹介したい話がある。それは「ポケットの中」という話なのだが、この話、多分、大学入試か、高校(あるいは大学)のレポートで使われたのだろう、詳細な書き込みがされていたからである。

ひとつひとつ線が引いてあって、『いたたまれなさ、決まりの悪さ、を、まぎらわそうと』とか、『慈愛にみちたやさしさ』とか書いてあって、うーん、面白い(笑)これって、古本の醍醐味ですよね(笑)まあ、そういう書き込みが<嫌い>っていう人もいると思いますが。しかしそれにしても、この書き込みを見て思ったのだが、そんなこと、よっぽど頭が悪くない限り、解るんじゃないかな?(笑)

 

そんなわけで、試験(あるいはレポート?)にも使われたであろうと推察されるこの作品集、先生方にチョイスされるだけあって(笑)、ひじょうに優れた文章で、読ませます(タメになります)。気になった方は、ぜひ、どうぞ!

 

ではでは。

今日はこの辺で。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー!

テニスの杉山愛、シングルス負けちゃいましたね~、残念!

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2008年1月17日 (木)

第138回芥川・直木賞

こんばんは♪

今日はお休みであった。

で、アガサ・クリスティーの「スタイルズ荘の怪事件」を読んで、その後、お買い物に行きましたっ♪「スタイルズ荘~」の感想はまた今度しますね^-^

さて、昨日、芥川賞と直木賞が決まりましたね~。

芥川賞は川上未映子(みえこ)さんの「乳(ちち)と卵(らん)」、直木賞はライトノベル出身の女性作家、桜庭一樹(さくらばかずき)さんの「私の男」に決まりました。

私は、お二人とも、作品を読んだことがないので、どのような小説を書くのかまったくわかりませんが、きっと、この方たちが受賞したことによって、喜んだ読者がたくさんいたんだと思います^-^

 

ではでは。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー!

来月発売される文芸春秋が楽しみだあ^-^売れるといいなっ♪(笑)

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2008年1月11日 (金)

「死の蔵書」ジョン・ダニング

死の蔵書 死の蔵書
販売元:セブンアンドワイ
セブンアンドワイで詳細を確認する

 

こんばんは♪

今日紹介する本は、ジョン・ダニングの「死の蔵書」である。

 

十セントの古本の山から、数百ドルの値打ちの本を探し出す__そんな腕利きの”古本掘り出し屋”ボビーが、何者かに殺された。
捜査に当たったのは刑事クリフ。彼は古本収集が趣味で、殺されたボビーとも顔見知りだった。彼はさっそく証拠を求めてボビーの部屋に行くと、莫大な”屑本”のなからから、びっくりするほど高価な蔵書があることがわかる。
犯人はだれなのか?クリフは、その刑事らしからぬ行動力で、真相を突き止める。

この本は、「稀覯(きこう)本取引」をテーマとした、圧倒的な面白さの、古書?ミステリーです。

 

いやいや面白いです。さすがネロ・ウルフ賞受賞作(笑)…って、この本、実は1996年発売のベストミステリの1冊なのです。なんせ「このミステリーがすごい97年版海外部門第1位」「週刊文春傑作ミステリー・ベスト10、1996年(発売作品)海外部門ベスト1位」ですから^-^

ミステリーもアクション描写も、もちろんすばらしいのですが、一番おもしろいのは、古本についてのウンチク(笑)です。なるほど裏表紙に「すべての本好きに捧げる」って書いてあるのは、ダテじゃありません(笑)

古本ってね、実は、普通だったら定価の半分くらいじゃないですか?でも、そうなんですけど、モノによっては、定価の10倍(もしくは100倍から1000倍!)くらいする商品になったりするんですよ。

それはなぜかというと、初版本であったり、特別なサインが書いてあったりすることなんです、もちろん、状態はバッチリなら尚良しです。

「フォークナーが○○○ドル」とか「ポーの小冊子の詩集が○○万ドル」とか、もう、そんな話を読んでいくと、ほんと、血が騒ぎます(笑)もう、本好きにはたまりませんね(笑)

でも、そんなことを言ってる私ですが、実は私の買う本って、古本屋さんで買う本は、どちらかというと「屑本」が多いんですよねえ。ここでいう「屑本」とは、初版でもない状態が悪い本のことです。作品自体は、名作なんですけど(^-^;

だって私、古本屋さんに寄って、105円コーナーに、同じ本で「初版本」と、「改訂された比較的新しい版の本」があったら、まちがいなく「新しい版」の本のほうを選びますからね。

これはなぜかというと、「新しい版」のほうが、大体にして字が大きくて、翻訳が新しいからです。

私、字がちいさいとダメなんです。なんで、岩波書店なんかは、ほぼ全滅です。それにね、「改訂版を買う」ってのは、本って、やっぱり読まなきゃ、なんの意味もないじゃないですか?だったら、改訂された最新の翻訳作品を読んだほうが、絶対いいわけですよ。

…でも、

でもね、この「死の蔵書」を読んだ後で、やっぱりモノによっては初版本を買っておけばよかったなあ~、って、正直思いました(笑)

 

私は、たぶん本を何千冊(多くは文庫本)か持ってると思うけど、持ってる本で、一番価値のある本って、なんだろう?サイン本は、三崎亜紀の「失われた町」と、村山由佳&志田美郷のダブルサインが入った、村山由佳の「夢のあとさき ―おいしいコーヒーの入れ方10」、あと数点(サイン本とかって、すぐに人にあげちゃうんですよね~。相手が喜ぶんだったら、別にいいかぁ、って感じで(笑))。
他には、芥川賞全集くらいかな(ほとんど初版。でも帯無しのものもあるし、7巻は表紙が痛んでいる)。

 

うーん、考えてみたけど、とても、死んだ時に財産にはなりそうにありません。

 

まあ、そんなお金の話は置いといて(笑)、そんなことを抜きにしても、この作品は掛け値なしに面白いです。

ぜひ、ご一読くださいませ^-^

 

ではでは。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー!

まあ、ちなみに私が買ったこの「死の蔵書」は、ブックオフの105円コーナーの商品で第44刷のプレミア価値ゼロの本ですけどね(笑)

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2008年1月10日 (木)

「途方もない放課後」鷺沢萠

こんばんは^-^

今日はお仕事をとっとと終わらせて帰ってきた。

 

さて、今日紹介する本は鷺沢萠(さぎさわめぐむ)の「途方もない放課後」である。

この作品は、今は亡き純文学作家・鷺沢萠(さぎさわめぐむ)の、エッセイ集なのであるが、彼女の、もう、ホントに『美しい文学作品』とは、はっきりいってまったく違う、超・ばかばかしい話ばっかりです。

代表的なのが一番最初の話、周りの人に「ソレ、あんまり知らない人には言わないほうがいいと思うよ」と言われながらも告白してしまう、『1週間くらい風呂に入らなくても全然平気』というもの。話の前半も面白いが、最後のオチが、ほんと、面白すぎる!(笑)

とはいえ、この方は、やっぱり純文学作家。ところどころ、ひじょうに鋭い指摘があり、姿勢を正されます。

ばかばかしい話を、過不足のない的確な文章で読みたい方、おすすめです。ぜひ、どうぞ!

 

ではでは。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー!

でも誤解して欲しくないのだが、この方の文学作品は、本当に、素晴らしいです。もしこの本を読む方がいらっしゃるのなら、ぜひ、この方の『文学作品』を、手に取ってくださいませ。

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2007年12月18日 (火)

連載「おいしいコーヒーのいれ方 Second Season Ⅱ”TIME AFTER TIME”」村山由佳

こんにちは^-^

今日はおやすみである。

で、ひさびさにパソコンを開いて、村山由佳のサイト『村山由佳の「COFFEE BREAK」』を覗いてみると、小説「おいしいコーヒーのいれ方」の最新作の連載が始まっていた。

今回は、ちょっと大人な滑り出し。

別の連載作品「ダブル・ファンタジー」が、新しい世界を構築していて私としては評価しているのだが、そういう作品が好みでなく戸惑っていた旧来の読者の方は、「待ってました!」という感じなんじゃないでしょうか^-^?

これからちょくちょくチェックしなくちゃ!(笑)

 

ではでは。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー!

PSPが、今日からソフトウェアのバージョンアップによって、ワンセグ録画ができるようになったんです!うおおお!すごい!これでもう「完璧なマルチメディアプレーヤー」になりましたねぇ。旧型を持ってるけど、新型欲しくなっちゃいました(笑)うーん、悩む!(笑)

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2007年11月13日 (火)

連載「ダブル・ファンタジー」村山由佳

こんにちは♪

今日はお休みである。

 

村山由佳の新連載「ダブル・ファンタジー」、やっと半分くらい?になりましたね。

連載22回目の先週号がなかなかすごかった。

人気脚本家・奈津が、埼玉に住んでいる夫の省吾さんに、<これからは私の作品に干渉しないでほしい>と言い、まあ、なんというか、「修羅場」になってしまう、というシーンである。

これは、村山由佳本人がNHKテレビで「夫に『これからは自分だけの力で作品を書くので、何も言わないで(干渉しないで)』と言った」というようなことを語っていたので、このシーンは、(修羅場になったかどうかはわからないが)大体本当のことだろう。

ああ、説明が足りませんでしたね。

この、「ダブル・ファンタジー」は、どこまでかはわからないが、村山由佳の実体験を元に書かれていると推察される作品なのである。

この連載が始まる前に、村山由佳は、夫と暮らしていた埼玉を離れ、ひとり東京でマンション暮らしを始めている。

これは夫の作品干渉を遮断し、現状の殻を破った作品を書き上げたかったからだそうだ。(実は私のブログには、かつて『村山由佳・離婚』というキーワードで、相当数のアクセスがあった。多分、これは、このことが元であったのだろう。ただ、現実問題として、村山由佳が離婚しているかどうかは、私に解らない)。

と、いうのも、これは私個人の意見だが、村山作品は、直木賞受賞後、明らかに停滞していたように思うからだ。同時受賞の石田衣良が明らかに活動の幅を拡げているのに対し、シリーズ物だけをぽつぽつ世に出した村山は、あきらかに、出遅れていた。

自分の中の殻を破り、完全な新作を世に出す。たぶん、その時、夫の存在が、ネックになっていたのだろうと思う(村山由佳は、NHKテレビ「宿坊 ココロとカラダ満つる旅」で、『二人三脚』という言葉を使い、夫が作品に干渉していることを認めている)。

その、現状の殻を破った作品を書き上げたい。

誰にも干渉されずに、自分の力だけで書き上げた作品を、世に出したい。

こういう思いは、作家なら、大抵は思っているのではないか?

多分、村山由佳の夫は、例えて言えば、二十世紀アメリカ文学の新しい古典となったレイモンド・カーヴァーにおける編集者ゴードン・リッシュみたいな存在なのだろう。

ヘビー・ライティングを受けたカーヴァーはそのことによって急成長したが、当然のことながら、自分の思い描く世界が構築されないことに不満を感じ、リッシュと袂を別っている。

  

しかし何はともあれ、村山は、現在その殻を破りつつある。いったいどうなるのか?読者としては、ひじょうに楽しみになってきた^-^

 

おっと!長くなってしまいました。ご容赦くださいませ。

ではでは。

今日はこの辺で。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー!

さて、遊びに行こ~っと(笑)

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2007年11月 9日 (金)

「ハロウィーン・パーティ」アガサ・クリスティ

ハロウィーン・パーティー (クリスティー文庫) Book ハロウィーン・パーティー (クリスティー文庫)

著者:アガサ・クリスティー
販売元:早川書房
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こんばんは♪

昨日、読み終わりました~♪

 

推理作家のオリヴァ婦人を迎えたハロウィーン・パーティで、少女が突然、殺人の現場を目撃したことがあると言いだした。パーティの後、その少女はリンゴ食い競争用のバケツに首を突っこんで死んでいるのが発見された! 童話的な世界で起こったおぞましい殺人の謎を追い、現実から過去へと遡るポアロの推理とは?

 

この作品は、名探偵ポアロ全33作品のなかの、第31作であり、クリスティー作品の中でも、最晩年に書かれた作品である。

この作品は、最晩年に書かれたからだろうか、「すげええええええ!」という感じでは無かった(笑)です。

最盛期のような「あっ」と驚くトリックが特にあるわけでもなく、物語は、淡々と進んでいき、犯人は、「やっぱりなあ」という人物であった。

でも、でもね、地の文章、会話、やっぱりこの作品は、アガサ・クリスティーなんですよねえ^-^

この作品は、ワインで言えば「枯れた味」だと思います。

私は、もちろん最盛期の頃のトリック満載の「芳醇な味」もいいのであるが、こういう「無駄をほとんどそぎ落とした文章」を読むのも、なかなか悪くないと思います。ぜひ、読んでみてくださいませ♪

 

ではでは。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー!

あ~、でも、ワイン初心者の私は、高いヴィンテージより、安ワインのほうがどちらかといえば好きかなっ(笑)

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2007年10月28日 (日)

「マルタの鷹」ダシール・ハメット

マルタの鷹 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Book マルタの鷹 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

著者:ダシール ハメット
販売元:早川書房
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こんばんは♪

今日紹介する作品は、ハードボイルドの祖、ダシール・ハメットの「マルタの鷹」である^-^

 

ワンダリーと名乗る女がサム・スペードの事務所を訪ねてきた。妹の駆け落ち相手サーズビーを尾行して妹の居所をつきとめてほしいという。だが、依頼人のなぞめいた美貌と法外の報酬につられてその仕事をかってでたスペードの相棒は何者かに撃たれ、その直後、サーズビーも射殺された。嫌疑はスペードにかけられたが……

 

うーん、この作品、以前から知っていて、読んでみようと思っていたのですが、なかなか機会が無かったんです。けれど、この前古本屋さんに行ったら、100円コーナーにこの本があったんで(笑)、この機会に買ってみました。

で、読んでみてびっくり!めちゃくちゃ面白かったです!!

主人公であるサム・スペードの、なんと魅力的なこと!!まあ、同じハードボイルドの巨頭レイモンド・チャンドラーの主人公であるフィリップ・マーロウに比べると、いささかあくどすぎる面がありますが(笑)、それでも、このサム・スペードは、多分に魅力的です。

法外な値のついた「鷹の像」を狙って、はげしい攻防が展開されるのですが、物語は非常にスピーディーで、飽きさせません。

ラスト50ページの、ガットマン、カイロ、ウィルマーを眼前にした事件の種明かしとその後の駆け引きは、みごと!

ただ、最後の最後は、ちょっとどうなのかな、と、思ってしまいました。チャンドラーのマーロウなら、こんなラストにはならないんじゃないかな、と思ってしまいました。でも、この終わらせ方が、ダシール・ハメットの真骨頂なんでしょうね。ネタバレになってしまうので、ここでは話せませんので、もし、気になった方は、ぜひ読んでくださいませ♪

 

ではでは。

今日はこの辺で。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー!

さて、明日から読む本がなくなったぞ。なんか買ってくるかぁ、古本屋さんで(笑)

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2007年10月27日 (土)

「ポアロのクリスマス」アガサ・クリスティー

ポアロのクリスマス (クリスティー文庫) Book ポアロのクリスマス (クリスティー文庫)

著者:アガサ・クリスティー
販売元:早川書房
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こんばんは♪

今日紹介するのは、アガサ・クリスティーの「ポアロのクリスマス」である^-^

大富豪シメオン・リーが、クリスマスに殺害された。

部屋のドアは中から施錠され、窓も閉ざされているのに、犯人はどうやって侵入したのか?

休暇返上で捜査にあたるポアロは被害者の性格に事件の鍵が隠されていると考えるが……

 

この作品は、イギリスが生んだミステリーの名手アガサ・クリスティーの、もっとも作品クオリティの高い作品を連発していた時代1938年に生まれた傑作のひとつである。

 

いやね、すごいです。

どす黒さ、満載です(笑)

犯人は、被害者シメオン・リーが呼び寄せた息子とその妻、および孫娘と旧友の息子。さらには従僕や執事と、もう、ずばりみんなじゃん!

最初は、犯人を当てようと必死に文章の不備をチェックしていたのですが(笑)、途中から、やっぱ無理(笑)というわけで、普通に小説を楽しむことにしました。で、結果的にそれで良かったと思いました。だって、あんなの(犯人)わかんないよ!(笑)

でも、犯人が事前に解らなかったとはいえ、それが不快に思うわけではなく、「はっは。ああ、だまされた!」という、一種爽快な感じでした^-^

 

この記事を読んでいる貴方が、もしミステリー好きでしかもアガサ・クリスティーの作品を読んでいないのなら、ぜひどうぞ!アガサ・クリスティーが大英帝国勲章を授与されたほどの優れた小説書きだったってことが、よくわかりますよ^-^

ではでは。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー!

でもみなさん、現実にこういうことをしちゃだめですよ。”神のひき臼はまわるのがのろいけれども、どんな小さな粒ものがさない”ですからね(笑)

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2007年9月 2日 (日)

小説「カタコンベ」評

カタコンベ (講談社文庫)

こんばんは♪

おひさしぶりです^-^

今日はお休みである。

で、今日は久しぶりに書評である。第50回江戸川乱歩賞受賞作である「カタコンベ」である。

この作品、最近、パソコンの処理をしている合間に読んでいたのだが、最後には、こちらのほうが気になって、パソコン処理をそっちのけで読んでしまった。なかなかの力作であった。

 

新潟県で新たに発見された鍾乳洞。その調査行に様々な人物が終結する。

T大学の大学院理学研究科の助教授・柳原と、大学院生・水無月弥生は、その洞窟で発見された動物の骨が、あの絶滅したはずの”ニホンオオカミ”の可能性があるためである。

彼らは第1アタック班として、他の3人のメンバーとともに、100メートルはあろうかという竪穴を下降していった。降り出した雨のなかを、強引に…。

また、ケイブダイバーの東馬亮は、かつてこの鍾乳洞に隣接している別の鍾乳洞で、己の不注意によりバディ・水無月健一郎を殺してしまい、その後捜索隊の作業でも見つからなかった遺体が、今回新たに発見された鍾乳洞に流れ着いているのではないかと思い、その回収の為に、今回、参加したのである。

渋滞に捕まった彼は、遅れて現地に到着するが、そこで待っていたのは、第1アタック班が、崖崩れによって地底に閉じ込められたという知らせだった。しかも、そのなかに、水無月健一郎弥生がいることを知るのだった。

彼は、弥生を救うために、単身行動を開始する。地底の洞窟が沈没するまでのタイムリミットは5時間。しかも、その洞窟のなかには、ある決意を秘めて拳銃を持ち込んだ人物もいたのである……。

 

この作品を読んで思うのは、洞窟内の圧倒的な描写である。暗闇の洞窟の、ひたひたと押し寄せる圧迫感が、まさに眼前に迫ってくるようだ。作者の筆力に脱帽である。しかもなんと、この作品を受賞した当時、作者・神山裕右(かみやまゆうすけ)は24歳!だっというから驚きである。24歳でこの筆力、ひょっとして天才?なのかな??

つぎつぎと洞窟特有の危機が主人公たちを襲い、読者を飽きさせません。そして後半では題名である『カタコンベ』という意味も明らかになります。そしてそして!ラストの謎解きと圧倒的なアクションといい、うーん、まさに

『ザッツ・エンターテインメント!』

であった^-^

 

冒険小説でありミステリー小説であり、また”泣ける”1冊として、この小説は、おすすめである。

興味がある方は、ぜひ、お読みくださいませ♪

 

ではでは。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー!

うーん、9月になったし、この調子で”読書の秋”をしちゃおうかな♪あ、その前に、ここ3ヶ月程やってないテニスで”スポーツの秋”をするのが先かなっ(^_^;

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2007年8月15日 (水)

芥川賞「アサッテの人」評

こんにちは~♪

 

今日はおやすみである。

で、朝から小説を1冊読んだ。第137回芥川龍之介賞受賞作の「アサッテの人」である。で、率直にいって、かなり良かった。個人的に言えば、一読の価値あり、である^-^

 

「ポンパッ」などの謎の言葉を発する叔父が妻の死をきっかけに失踪する。そして私は叔父のアパートの整理のときに、叔父の残していった日記を見つけて…

この作品は、人間存在の不思議さを追求する作品であり、きわめて質の高い作品だと思う。

しかしそれにしても、もう、げらげら笑ってしまいました。こんなの芥川賞の中ではひさしぶりです^-^

特に奥さんの朋子さんとの会話のシーンと、エレベーター内で奇行を繰り返す「チューリップ男」の描写が、たまらなく面白かったです(笑)「チューリップ男」は、ホントばかばかしすぎます。でも、多分こういう人って、世の中に少数ながら、絶対にいるんだろうなぁ。

 

だがしかし、この作者は、次回作こそが本当に正念場だと思います。選者の村上龍が、<さまざまな意匠で飾られ彩られているが、装飾を引き剥がすと「コミュニケーション不全」と「生きにくさ」だけが露になる。>といっているのですが、これは本当だと思います。
多分この小説は、この「装飾」と「主人公である叔父の際立った設定」が功を奏したのだろうと思うのです。してみればそれは(意地悪な言い方をすれば)「戦略」が成功しただけのことです。だから、この作品は、すべての選者に推薦されなかったのだろうとおもいます。

今後、このような装飾をすべて捨て去ってなお、優れた作品を書いたときに、本当に第一級の文学作品が生まれるのではないか、と、思います。そしてその萌芽を、作者は充分に持っていると思います。
芥川賞、おめでとうございます。

 

では、この辺で。

ではでは。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー!

さて、遊びに行こうかなっ(笑)

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2007年6月20日 (水)

「恐るべきさぬきうどん 麺地創造の巻」麺通団

恐るべきさぬきうどん―麺地創造の巻

こんばんは。

今日はお休みであった。で、ごろごろしていた(笑)

と、いうのも、昨日仕事が終わったが午後9時40分ですよ!午後10時に会社が閉まるのに、なんでこんなに遅くまで仕事をしなくちゃなんないの!?しかも仕事は実は終わってないのである(>_<。)

で、結局夜更かししたために、今日は遊びに行くのは止めた次第である。寝不足のときに遊びに行くと、決まって具合が悪くなるんですよ。うーん、徹夜明けで遊べる看護師さんって、すごいです!…ってか、それは若い時だけかな(笑)

 

というわけで、前フリが長くなってしまった(笑)が、今日は、昨日買ったばかりの本を読んだ。「恐るべきさぬきうどん 麺地創造の巻」である。

この作品は以前紹介した「恐るべきさぬきうどん 麺地巡礼の巻」の、前の巻である。

ところで、以前からこのブログを読んでいる人には「麺地巡礼の巻」の記事で、あまり評価が高くなかったのに、なぜまた同じシリーズ本を読んだのだろう、と思われる方も結構いると思いますが、それは、

「シリーズ本は、一番最初の作品が、一番質が高い」

からである。これは、私個人の考えですが、ほぼ正論(常識)だと思います。

まあ、これは、シリーズ物の宿命ですよね。

映画なんかでは、特に顕著ですよね。2作品目が1作品目を上回ったのって「エイリアン」と「ゴッド・ファーザー」ぐらいじゃないかな?

小説(エッセイ)も一緒。一部の例外を除き、だんだん下り坂になるんです(笑)その作品の熱烈な「愛」という付加価値がない限り、だんだん読者は離れていくのである。

でも、それにはちゃんと理由があるんです。最初の作品は、まったくの白地の状態から作られるため、記事のネタも、とっておきのものが使われているし、人気になる以前のものの為に^-^;、時間がたっぷりあるからか、文章も研磨されていているのである。
2作品目からは、もういちばんのネタは使い切っちゃったし、人気の為に締め切りがタイトになってしまいますから、1巻目を越えるのは、至難の業なんですよ。で、読んだ感想ですが…、

 

やっぱり面白かった!

麺通団の結成されるいきさつから、超A級のスポットが次々と紹介されている。映画「UDON」に出ていたスポットが、いくつも出ているのだ。それにしても、セルフのお店は、どのお店も注文方法がちょっとずつちがうし、なんともオモシロイ!挙句のはてに、ネギを裏の畑で取らなくちゃいけないお店や、近所の会社からOLさんがどんぶりを持ってきて、うどんを入れて会社に戻って食べる、なんてお店もあったりして、抱腹絶倒です(笑)

正直に言えば「~麺地巡礼の巻」がイマイチ(50点くらい)だったのに対し、この「~麺地創造の巻」はかなり面白かった(80点くらい)。

うーん、それにしても、うどん、うまそ~(笑)うどん食べたい!!

ちなみにうどん屋さん訪問記事以外にも、「県外人のうどんさぬきうどん初体験レポート」など、おもしろさ超A級エピソードもあり、読み応えたっぷり!である^-^

 

うどん好きの方、ぜひお読みください。この本を読むと、香川県民が、本気でうらやましくなりますよ(笑)

 

ではでは。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー!

でもそれにしても、香川県って、うどん屋さんが700件もあるなんて、ほんとびっくりである。

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2007年6月13日 (水)

「風の歌を聴け」村上春樹

風の歌を聴け Book 風の歌を聴け

著者:村上 春樹
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

こんばんは^-^

今日はお休みであった。

で、ごろごろ昼寝をしていた(笑)あ~、いかんですね^-^;

と、いうのも、昨日は会社「創立○○周年」の飲み会があり、それが終わって家に帰った後も眠れず、寝たのが午後3時くらいだったのです。

なんで、今日は午前7時すぎに起きたのであるが、ご飯を食べて、ちょこちょこっと用事を済ませたあとに、10時過ぎにちょっとベッドで横になったら、もう夢の中でした(笑)

 

で、そんな感じで(笑)寝てばっかりだったのであるが、そんな中、今日は本を1冊読んだ。村上春樹の「風の歌を聴け」である。

この作品は、作家・村上春樹のデビュー作にして、すぐれた青春文学作品である。

 

1970年の夏、海辺の町に帰省した<僕>は、友人の<鼠>とビールを飲み、介抱した女の子と親しくなって、退屈な時を送る__。

 

私は、この作品が、けっこう好きで、何回も読んでいる。文学的完成度の高さは(村上作品のなかでは)けっして高いほうではないんですけど、なんかいいんですよ^-^まあ私は、この「風の歌を聴け」の流れを汲む「1973年のピンボール」が、村上作品のなかでは1番好きなんで、当たり前といえば当たり前なんですけど(笑)

この物語は、断片(断章)形式で書かれており、いささか粗い文章なのだが、青春のけだるさを軽快なタッチで書いていて、けっこう読ませる。村上春樹は昭和62年に上梓された「ノルウェイの森」で大ブレイクしたのであるが、そのすぐれた感性の萌芽を、この作品からは見て取れる。「ジャズ」も「文学」も入っているし、あと、「ビール」も「井戸」も(笑)、すべて入っている。作家・村上春樹のあらゆる要素が入っている、といえるだろう。

村上春樹の記念すべきデビュー作、読んでない方は、ぜひ、お読みくださいませ^-^

ではでは。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー!

でも、文学的完成度の高さなら「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」が1番だと思います。こちらもぜひどうぞ!

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2007年6月11日 (月)

「恐るべきさぬきうどん 麺地巡礼の巻」麺通団

恐るべきさぬきうどん―麺地巡礼の巻 Book 恐るべきさぬきうどん―麺地巡礼の巻

著者:麺通団
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

こんばんは^-^

今日紹介する作品は「恐るべきさぬきうどん 麺地巡礼の巻」である。

この作品は、映画「UDON」の元となった本、香川の地元タウン誌「TJ Kagawa」で連載されていた「ゲリラうどん通ごっこ」という人気連載コラムを本の形にまとめたものの、第2巻目である(ちなみに第1巻は、「恐るべきさぬきうどん 麺地創造の巻」)。

で、感想なのであるが…、う~ん、買って本当に良かった!って本ではありませんでした^-^;

文章は漫才テイストで、楽しいのであるがしかし、ちょ~っとレベルが低いんですよね。なんか、楽屋ネタばっかりで、正直、ラストは食傷ぎみでした。
でも、『うどんの美味しさの描写』は、それなりに出来ていると思います。なので、『うどん好き』な方のガイド本という本来の役割は十二分に押さえていると思います。と、いうか、大抵の人はそのために買うんでしょうけど(笑)

この本は、こういう文庫本で読むよりも、地元のタウン情報誌が時々出す、(薄い)ムック本(あるいは単行書)みたいな感じで読むのが、最良だろうと思います。多分そういう本の形で読むのなら、最高のブックガイドだと思います(そしてこの本は、そういう本が実際に発売されていて人気だったため、文庫本になったんです(笑)なので、その『人気の元になった』本を、下記にリンクを張って紹介ておきます^-^)

恐るべきさぬきうどん 恐るべきさぬきうどん〈第2巻〉 恐るべきさぬきうどん〈第3巻〉最後の聖麺 恐るべきさぬきうどん〈第4巻〉―誰も出るとは思っていなかった 恐るべきさぬきうどん〈第5巻〉 恐るべきさぬきうどん―特別版  

 

ではでは。今日はこの辺で。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー!

フェデラー負けちゃいましたねえ(>_<。)やっぱりナダルは強い!ナダルおめでとう!

 

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2007年6月 6日 (水)

「人間失格」太宰治

人間失格 人間失格

著者:太宰 治
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

こんばんは。

今日はお休みであった。

で、昨日仕事が遅かったからもあるのだが、一日中、家で、ぼけ~っ(笑)としていた。

朝8時に起きて、テレビを見ながらPCをチェックして、その後お風呂に入ってさっぱりした後、このところ寝る前にちょこちょこ読んでいるアーネスト・ヘミングウェイの短編集(「ヘミングウェイ全短編」新潮文庫)を読み終わり、その後、家の敷地内の書道教室の書棚から太宰治の「人間失格」を数年ぶり(笑)に取り出して、居間で寝転がって読んでいた。結局、昼寝もして、最終的に読み終わったのが午後8時前であった。

しかしそれにしても、まったく、外は良いお天気だというのに、なんという引きこもり。そしてデカダンスであろうか。まったく自分にあきれ返るのみである^-^;

 

で、ヘミングウェイは次回に廻すとして、今回は太宰治の「人間失格」である。

この作品は、太宰治の死ぬ直前に書かれた太宰文学の総決算と呼ぶべき作品である。

太宰治は、東北の資産家の息子として生まれ、まっすぐに生きていれば幸せな人生が待ってたのに、その内面の破壊衝動から、アウトローの人生を送り、自殺未遂を繰り返し、酒に溺れ、薬に溺れ、ぼろぼろになり、昭和23年6月、山崎富栄とともに玉川上水に入水。39歳の生涯を閉じた。

この作品は、その太宰治の入水自殺の1ヵ月前、昭和23年5月に書き上げられた。

生きる能力を失い、なりゆきに任せ、廃人同然に生きる男の手記。この作品の主人公は太宰治そのものである。

この物語の主人公は、最悪の人間である(もちろん主人公のモデルは太宰治自身なのだから、彼が最悪の人間ということになるのだけれども)。
女に溺れ、酒に溺れ、薬に溺れる。
お金はないのだが、放蕩をやめることができない。知り合いに泣きついて借金をする→放蕩三昧→また知り合いに借金をする→また放蕩__という行動を繰り返す。まさに最悪の人間と言っても過言ではない。

だが、私は、そんな主人公の行動に嫌悪を抱きながらも、この小説を投げ捨てることが出来ない。むしろぐいぐい引き込まれていく。それは、その自己破壊的な外面と対を成す、きわめて純粋な内面が描かれているからだ。そして、私自身にも、そうした両面があり、そしてそんな堕落した一面を、太宰治は「わかってくれている」と感じるからである。

太宰治は、好き嫌いの激しい作家である。だが、彼の作品は、絶対に読まれるべき作品であると、私は思う。すくなくとも、この「人間失格」は、絶対に読まれるべき作品だと思う。

と、いうわけで、みなさん、ぜひ、この「人間失格」、お読みくださいませ。もしこの「人間失格」を読んで、貴方が太宰治の熱烈な読者になれれば、これ以上のことはありません^-^

ではでは。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー! 

ところで、これは私自身の勝手な考えだが、私は、太宰治という作家の日本文学のポジションを考えると、3段目くらいじゃないかな、と思う。

まず1段目は、「源氏物語」の紫式部。

そして2段目は、夏目漱石。

そして、3段目が4人。川端康成、谷崎潤一郎、三島由紀夫、そして太宰治である。ちなみに大江健三郎も村上春樹も、この一段下だと思う。

みなさんは、どうですか?

追記 あ、芥川龍之介もいますね。彼は3段目かな、やっぱり。

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2007年6月 4日 (月)

「邪馬台国はどこですか?」鯨統一郎

邪馬台国はどこですか? 邪馬台国はどこですか?

著者:鯨 統一郎
販売元:東京創元社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

こんばんは♪

今日紹介する作品は、鯨統一郎のデビュー作「邪馬台国はどこですか?」という短編集である^-^

舞台はカウンター席しかない、とあるバー。バーテンダーの松永は、常連の3人がこのせまいバーに鉢合わせになると、いささか落ち着かなくなる。なぜなら、歴史検証バトルが始まってしまうからだ!
日本古代史専攻の大学教授の三谷、その助手の早乙女静香、そして古代史オタクのライター・宮田六郎。登場人物は、この常連3人とバーテンダー・松永の4人だけである。

物語は、宮田六郎のが持ち出す歴史常識に反する奇想天外なトンデモ発言に、気の強い才媛・早乙女静香が怒り狂って(笑)立ち向かう、というパターンである。

もうね、面白いですよ。毎日、寝る前にちょこちょこ読んでいたんですが、うーん、すごい!って(笑)

とにかく宮田の奇想天外なトンデモ説が面白い。連作短編なので、とりあえず、タイトルを挙げておきます。

  • 「悟りを開いたのはいつですか?」
  • 「邪馬台国はどこですか?」
  • 「聖徳太子はだれですか?」
  • 「謀反の動機はなんですか?」
  • 「維新が起きたのはなぜですか?」
  • 「奇蹟はどのようになされたのですか?」

このタイトルをみて、大体どんな話か想像できるだろう(笑)

たとえば、「悟りを開いたのはいつですか?」は、ブッダが妻子を捨てて出家したのは、奥さんの浮気に悩んだためで、別に悟りはしなかった、という説が展開される話である(笑)

 

もうね、アホ(笑)である。

 

でも、めちゃくちゃ面白いのだ!(笑)

 

なんというかね、上質な落語を聴いている感じ、といえば解るだろうか。とにかく、面白い!

宮田六郎のぶちあげる奇想天外なトンデモ説は、当然のごとく(笑)早乙女静香に反論されるのだが、それを宮田は、ひとつひとつ「文献を元に」論破していく。そして最後は宮田の、とんでもないウルトラC(オチ)で、与太話は終了するのだ(笑)

このなかで、白眉なのはモチロン、表題作の「邪馬台国はどこですか?」であろう。邪馬台国がどこにあるのか?それは現在いろいろと論議されていて、現在は『九州説』と『幾内説』が主流なのであるが、それを宮田六郎は、『魏志倭人伝』を使って、なんと岩手県!にあった、と証明するのである(笑)

もちろん、この話は、歴史を題材にした、お酒の席の与太話だ。だけれども、歴史の真実など本当のところはどうなのか、誰にも解らない。ひょっとして、この小説のなかに出てくる仮説が、本物の『真実』なのかもしれませんよ(笑)

もし、重い小説ばっかり読んでいて、最近ちょっと疲れ気味なら、ぜひお読みくださいませ。この短編集が、一服の清涼剤になることは請け合いです^-^

ではでは。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースデー!

さて、次は川端康成の記事を書くかそれともグレアム・グリーンを書こうかな。

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2007年5月26日 (土)

「蜂蜜色の瞳」村山由佳

おいしいコーヒーのいれ方 Second Season I 蜂蜜色の瞳 Book おいしいコーヒーのいれ方 Second Season I 蜂蜜色の瞳

著者:村山 由佳
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

こんにちは♪

今日はお休みである^-^

で、朝から村山由佳の新刊「蜂蜜色の瞳」を読んだ。昨日発売されたばっかりの、ぴっかぴかの新刊である^-^

この作品は、村山由佳の人気シリーズ「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズの最新作である。今作品より「セカンド・シーズン」となり、この作品が第1作目である。なお、累計では10作品目である。

で、この作品の評は、かつてweb版を読み終わったときに書いたので、カテゴリーの「小説・(村山由佳)」の項をクリックして過去ログを読んでいただきたいのだが、今回、単行本化されるにあたって、大幅に加筆されている。と、いっても、書かれているのは第一シーズンの「おさらい」なのであるが、それでも、ファンとしては、やっぱりうれしいものである^-^

 

ところで、この「おいしいコーヒーのいれ方」の、イラストの原画が現在、買うことが出来ることを知っているだろうか?

イラストレーターである志田美郷(しだみさと)さんの公式ホームページ「Misato*Beams」のトップページ右上の「Misato Store」にて購入することが出来ます。

複製原画は8000円~12000円程度。そして「おいしいコーヒーのいれ方」で実際に使用されたカラー直筆原画も、オークション形式で買うことが出来るのである。

もし、複製原画が一枚欲しい!という方や、カラー直筆原画がぜひぜひ欲しい!という方がいたら、覗いてみてくださいませ。

そして、この「蜂蜜色の瞳」、Web連載時に読んでいた方も(大幅加筆されていますので)、ぜひ、本屋さんでお買い求めになってください、…なんて、書店員として営業をしつつ、今回の記事を終了する。

 

ではでは。

今日が誕生日のあなた。

ハッピーバースーデー!

ところで、志田美郷さんの原画、私もちょっと欲しいんですよね~、特に、複製原画の、それもスケッチの物が。
一枚買おうかな~。でも、私の部屋にはもう、ウィンブルドン・ミュージアムのアート(「The Court at Lord’s London’1880」)が一枚飾ってあるんで、他に飾る場所がなあ^-^;…でも、欲しいなあ。

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2007年5月24日 (木)

「失はれる物語」乙一

失はれる物語 Book 失はれる物語

著者:乙一
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

こんばんは♪

今日紹介する本は、乙一(おついち)の「失はれる物語」である。

 

この本は、乙一(おついち)が、ジュニア小説(ライトノベル)で出版した自分の作品のなかから、一般向けとして読んでも差し支えない作品を選んで、一般向けとして装丁しなおした物である。

と、ここで乙一という作家を知らない人がいるかと思うが、乙一さんは、集英社が主催する「ジャンプ小説・ノンフィクション大賞」という賞で、「夏と花火と私の死体」という作品で17歳でデビューした恐るべき天才である(ちなみにこの「ジャンプ小説・ノンフィクション大賞」でデビューした作家には、直木賞作家の村山由佳さんがいる)。

 

ところで、みなさん、ジュニア小説(ライトノベル)って、知ってますか?

知らない人に説明すると、ジュニア小説とは、ジュニア(ティーンエイジャー)向けに文章をやさしくして、挿絵を入れた、子供向け小説である。そして子供向けであるがゆえなのかどうなのかはわからないが、はっきりいって<読めるレベル>の作品は限りなく少ない。ある出版業界の方が書いていたなかに『ジュニア小説で傑作を探すのは砂漠でを探すようなものだ』という表現がされていたと言えば、どのようなものかは解るだろう。

そして、この乙一という作家は、そのほんのわずかな『砂漠の金』である。

 

この作品集は、乙一が自選しただけあって、どれも見事である。

その中でも『Ca